歯周病予防のために歯ぐきのコラーゲンを守ろう

こんにちは。高崎デンタルクリニック受付のダテです^^

1月26日は「コラーゲンの日」です。
1960年のこの日、株式会社ニッピ(当時は日本皮革株式会社)の研究員であった西原富雄氏がコラーゲンを溶かすことに成功し、特許を出願しました。
この功績により、化粧品や食品にもコラーゲンを利用可能になっています。
肌に潤いや弾力を与えるといわれるコラーゲンですが、実は歯周病と深く関わりのあるたんぱく質であることはご存じでしょうか。
今回は「コラーゲンの日」にちなんで、歯周病との関係をご紹介します。

歯周病にとってコラーゲンは重要?

歯周病とコラーゲンには、どのような関係があるのでしょうか。

コラーゲンとは

コラーゲンとは、人間の身体をつくるたんぱく質の一種で、骨や歯ぐき、皮膚を形成する役割があります。
加齢とともに減っていき、25歳をピークに。40歳ではおよそ半分になるといわれています。

歯周病とは

歯周病は、歯と歯ぐきのすき間についたプラークの中に潜む細菌によって、歯ぐきに炎症が起こる病気です。
進行すると歯を支える骨(歯槽骨)が溶けてしまい、歯が抜けてしまうことがあります。
日本人の成人の約80%がかかっているといわれており、厚生労働省の調査によると70代では10本以上の歯を喪失しているというデータも。

歯周病とコラーゲンの関係

歯ぐきは約60%がコラーゲンでできており、細胞と細胞をつなぐ役割を持っているのがコラーゲン繊維です。
加齢によりコラーゲンが減少すると、歯ぐきのハリや弾力が失われてしまい、歯周病になるリスクが高まります。
また歯ぐきに炎症が起きるとコラーゲンを分解する酵素が活性化し、コラーゲン繊維が壊れ、腫れて出血するなどの症状を引き起こします。
健康な歯ぐきを保つためには、コラーゲンの生成に必要な栄養素の摂取と、歯ぐきのケアが重要です。

コラーゲンを維持するためには

コラーゲンを維持するためには、コラーゲンの生成に欠かせないビタミンCの摂取と、歯ぐきの細菌を増やさないことが大切です。

ビタミンCを摂取しよう

コラーゲンは食べ物で摂取したり、歯ぐきや肌に塗りこんだりしても効果がありません。
コラーゲンが吸収されて歯周組織のコラーゲン繊維として生成されるためには、「ビタミンC」が必要です。

ビタミンCはレモンやパプリカ、ブロッコリー、キウイなどの食品に含まれているので、積極的に摂取しましょう。
ただし水に溶けやすいため、調理方法に注意してください。

歯ぐきのケアをする

歯ぐきに細菌が増えると、コラーゲン繊維が破壊されます。
歯ぐきの健康を守るためには、日々の歯磨きと一緒に歯ぐきのケアも大切です。

炎症のある歯ぐきには「バス法」と呼ばれる磨き方が効果的ですので、実践してみてくださいね。

1. 歯ブラシを鉛筆を持つように持つ
2. 歯と歯ぐきの間に、45度の角度で歯ブラシをあてる
3. 左右に細かく動かす
4. 歯ぐきをマッサージするようにやさしい力でブラッシング

まとめ

歯周病を予防するためには、歯ぐきを健康に保つコラーゲンの維持とお口のケアが重要です。
本記事を参考に、歯周病の予防にお役立てください。
歯ぐきの腫れや出血など、気になる症状がある場合は早めに歯科医院を受診しましょう。

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