口呼吸が歯ぐきに与える悪影響と今日からできる予防
医療法人社団彩明会高崎デンタルクリニック
こんにちは。 高崎デンタルクリニックです。
皆さまは、口呼吸が歯ぐきに与える悪影響をご存じでしょうか？
口呼吸の習慣があると、お口の中が乾燥しやすくなり、歯周病のリスクを高めてしまうことがあります。
今回は、口呼吸と歯周病の関係や、そして効果的な予防法についてお話しします。
口呼吸がもたらす歯周病リスクとは？
口呼吸の場合、お口の中が乾燥しやすくなり、唾液の分泌量が減少します。
唾液には細菌の繁殖を抑えてお口の中を清潔に保つ役割があるため、唾液の量が減ってしまうと細菌が繁殖しやすくなり、歯ぐきの炎症や歯周病のリスクが高まります。
また、口呼吸によって舌の位置が下がると歯並びが乱れる可能性があり、その結果、歯磨きが行き届きにくくなり、歯周病になりやすくなる恐れもあります。
無意識に口呼吸になっていませんか？
無意識に口呼吸になっていないか、次のチェックリストで確認してみましょう。
- お口が開いていることが多い
- いびきをかいてるといわれる
- 唇がよく乾燥し、荒れやすい
- 鼻が詰まりやすい
この中で複数当てはまる場合は、口呼吸が習慣になっている可能性があります。
口呼吸を防ぐためにできること
お口周りの筋肉を鍛える体操
お口周りの筋肉が弱いと、無意識のうちにお口が開いてしまいます。
「あ・い・う・え・お」と大きくお口を開けて発声し、口輪筋を鍛えましょう。
飲酒を控える
アルコールを摂取すると、体内の水分が奪われ、脱水状態になりやすくなります。
その結果、唾液の分泌量が減り、お口の中が乾燥しやすくなります。
特に寝る前の飲酒は、気道を広げる筋肉が緩んだり、鼻が詰まりやすくなったりして、口呼吸を引き起こしやすくなるため、適量を守ることが大切です。
就寝時に「口テープ」を活用する
睡眠中にお口が開いてしまうのを防ぐために、専用の「口テープ」を貼る方法があります。
テープを軽く貼ることで、お口が開くのを防ぎ、鼻呼吸を促すことができます。
ただし、無理に貼ると苦しく感じることがあるため、慣れるまでは様子を見ながら調整しましょう。
自宅でできる予防
自宅でできる予防についてご紹介します。
正しい歯磨き習慣を身に付ける
歯磨きは、歯と歯ぐきの境目にブラシを当て、小刻みに動かしながら1本1本丁寧に磨くのがポイントです。
加えて、デンタルフロスや歯間ブラシを使うと、歯と歯の間の汚れをより効果的に落とすことができます。
歯ぐきを強くする食生活を意識する
ビタミンCはコラーゲン合成促進効果があり、傷付いた組織の再生を助ける働きがあります。赤パプリカやアセロラなど、ビタミンCを含む食品をバランスよく摂り、歯ぐきの健康をサポートしましょう。
歯科医院でできる予防
歯ぐきの状態を確認する
歯科医院では、歯ぐきの状態を細かく確認し、問題がある場合は適切な処置をすぐに行います。
自覚症状がない場合でも、定期的な検診を受けて歯周病の早期発見・予防につなげることが大切です。
唾液検査で口腔環境を確認する
歯科医院で受けられる「唾液検査」では、唾液の分泌量や細菌の種類・バランスを調べることができ、自分の口腔環境を把握できます。
さらに、検査結果に基づいて適切な予防やケアを行うことで、より効果的に歯ぐきを守ることにつながります。
まとめ
口呼吸による乾燥は、細菌の増殖を促し、歯ぐきの炎症を引き起こす原因になります。
そのため、正しい歯磨きやバランスの良い食生活を心掛け、歯ぐきの健康を守りましょう。
当院では、歯の定期検診や一人ひとりに合わせたセルフケアのアドバイスを通じて、健康な口腔環境づくりをサポートしています。気になる方はぜひお気軽にご相談ください。
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