こんにちは。 高崎デンタルクリニックです。

皆さまは、妊娠中も歯科検診を受けた方が良いのか、疑問に感じたことはありませんか？
実は、妊娠中のお口のトラブルは、生まれてくる赤ちゃんにも悪影響を与える可能性があります。そのため、妊娠中も歯科検診を受けることが大切です。
今回は、妊娠中の歯科検診や歯科治療についてお話しします。

妊娠中に起きやすいお口のトラブル

妊娠中は、食事内容が変化したり、つわりの影響で歯磨きが難しくなったりすることで、虫歯になりやすくなります。
さらに、ホルモンバランスの変化によって歯ぐきが炎症を起こすことで、歯肉炎にもなりやすくなります。

赤ちゃんに与える悪影響

虫歯や歯肉炎などのお口のトラブルは、生まれてくる赤ちゃんにも悪影響を与える可能性があります。
たとえば、お口の中の虫歯菌や歯周病菌が体内に入り込むことで、早産や低体重出産のリスクが高まるといわれています。
また、生まれたばかりの赤ちゃんのお口の中に虫歯菌は存在しませんが、大人の唾液が赤ちゃんのお口に入り、虫歯になる恐れもあります。
そのため、赤ちゃんと一緒に生活する大人が、きちんと虫歯治療をしておくことが大切です。

出産後の通院の難しさ

出産後は赤ちゃんのお世話で忙しく、歯科医院に行く時間を確保することが難しくなります。そのため、できるだけ妊娠中に治療を済ませておくことをおすすめします。

歯科治療を受けるタイミング

妊娠中の歯科検診は、つわりがおさまり体調が安定する時期（妊娠5か月：妊娠16〜19週）がおすすめです。
妊娠後期になるとお腹が大きくなり、あお向けの体勢で治療を受けるのが難しくなりますので、できるだけ安定期のうちに歯科検診を受けましょう。
さらに妊娠中の歯科検診は、自治体によって無料で行なっているところや、治療費の一部を補助してくれるところもあります。高崎市では、妊娠中と産後1年以内の産婦を対象に、各1回無料で歯科検診を受けることができます。お住まいの地域の制度をぜひ確認してみてください。

治療を受ける際の注意点

妊娠中に歯科治療を受ける際は、必ず妊娠していることを歯科医師にお伝えください。母体への負担を考慮し、患者さまに最大限配慮した治療を行います。
また治療の際は、必要に応じてかかりつけの産婦人科医に相談することも大切です。

妊娠中の治療について

レントゲン

歯科医院で使用するレントゲンは放射線量がとても少ないため、胎児への影響はほぼ心配ありません。

麻酔

歯科治療で使う麻酔はごく少量のため、母体や赤ちゃんへのリスクはほとんどないとされています。

親知らずの抜歯

妊娠中の抜歯は体への負担が大きいため、できれば妊娠前に抜いておくことをおすすめします。妊娠中に親知らずが痛みだした場合は抜歯を避け、かかりつけの産婦人科医と相談しながら、消毒や投薬で様子を見ます。

まとめ

妊娠中はお口のトラブルが起きやすい時期のため、しっかりと歯科検診を受けることが大切です。生まれてくる赤ちゃんのためにも、お口の健康を守りましょう。
当院では、患者さまの体調に最大限配慮した治療を行なっています。
安心して出産を迎えるためにも、妊娠中のお口のトラブルについて気になる方はぜひお気軽にご相談ください。